スピリチュアルとは、宗教・霊魂・精神にまつわる意味をもつ言葉です。
昔のテレビ番組の影響でスピリチュアルは「怪しい」「胡散臭い」と思われるかもしれません。
しかし、実際のところ、スピリチュアルとは心豊かに生きるためにうまれた言葉です。
今回の記事では、スピリチュアルとは何かをわかりやすく解説します。
スピリチュアルとは、どういう意味?
スピリチュアルとは、宗教・霊魂・精神にまつわる意味を広く含む言葉です。
簡単にいうと、目に見えない存在や物事、世界などを表しています。
ラテン語の『spiritus:スピリトゥス』を語源とし、英語では『spiritual:スピリチュアル』と表記されます。
言語 | スペルと読み方 | 意味 |
---|---|---|
ラテン語 | spiritus(スピリトゥス) | [名詞] 魂、息、呼吸、勇気、活気、空気、風など |
英語 | spiritual(スピリチュアル) | [形容詞]精神的な、宗教的な、信仰的な、超自然的な、神聖な、教会の、聖霊の、霊的な、霊魂の、霊の、魂の、無形の、精神的な、精神のなど |
以降では、スピリチュアルの意味を「宗教」「霊魂」「精神」の3ジャンルに分けて解説します。
宗教(非科学)にまつわる意味
もとをただせば、スピリチュアルとはキリスト教神学用語から派生した言葉です。
20世紀初頭に用いられたキリスト教神学用語である、
- 「霊性(spirituality)」…神に従って生きようとするさま
- 「聖霊(holy spirit)」…洗礼を受けた人に宿る神聖な魂
などに由来し、現在でも宗教(非科学)にまつわる意味が残されています。
「宗教的な」「信仰的な」「超自然的な」「神聖な」「教会の」「聖霊の」
霊魂にまつわる意味
スピリチュアルとは、霊魂にまつわる意味をもつ言葉でもあります。
霊魂とは生物の原型であり、私たちの存在そのものだといわれています。
また、霊魂は目に見えない存在でもあり、肉体や物質など目に見える存在と区別されます。
そのため、スピリチュアルには霊魂と関係の深い「無形の」という意味も込められています。
「霊的な」「霊魂の」「霊の」「魂の」「無形の」
精神(心)にまつわる意味
スピリチュアルとは、精神(心)にまつわる意味をもつ言葉でもあります。
「精神=肉体を介して魂がもつエネルギーを表現するための手段」といわれています。
精神は霊魂と同様に無形の存在であることから、スピリチュアルの意味の一部に加わったのではないかと考えられます。
「精神的な」「精神の」
スピリチュアルとは|昔と今とで違う世界観
スピリチュアルの意味は多岐にわたる分、解釈や思い描く世界観も千差万別です。
一例として、「21世紀初頭(スピリチュアルブーム期)」と「現在」の世界観を比較してみます。
21世紀初頭 | 現在 | |
---|---|---|
解釈 | 霊魂メイン | 精神(心)メイン |
題材 | 心霊現象、心霊スポット、宇宙人、守護霊、故人対話、特殊能力、霊感、陰陽師、お祓い、除霊、オカルトなど | 瞑想、ヨガ、マインドフルネス、風水、占い、パワーストーン、開運、アロマ、エンジェルナンバー、ヒーリング、浄化など |
目的 | 非科学・奇跡・不思議現象の特集 | 幸せに生きるメソッド(=手段)の紹介 |
世界観 | 現実離れしていて時にネガティブ | 身近でポジティブ |
21世紀初頭のスピリチュアルとは
ひと昔前となる21世紀初頭といえば、スピリチュアルブーム期でした。
心霊(怪奇)現象や故人との対話をテーマにしたテレビ番組が放送されていた頃です。
当時は、「集合写真に写り込んだ霊」「亡くなったあの人からのメッセージ」といったフレーズを番組のテロップで見かけることも多かったでしょう。
そんな21世紀初頭のスピリチュアル=霊魂にまつわるものと解釈される傾向がありました。
世界観としては、「現実離れしていて時にネガティブ」がぴったりの表現です。
現代のスピリチュアルとは
現代のスピリチュアルといえば、暮らしに取り入れやすいのが特徴です。
Webサイトでは、「瞑想で集中力アップ」「風水でハッピーに」などのフレーズをよく見かけます。
そんな現代のスピリチュアル=精神(心)にまつわるものと解釈される傾向があります。
世界観としては、「身近でポジティブ」がしっくりくる表現です。
昔と今とのスピリチュアルの世界観の違い
ひと昔前のスピリチュアルとは現実離れした事象を取り上げて、「怖い」「ありえない」といった感情を引き出すネガティブな世界観が特徴でした。
それに対して現在のスピリチュアルとは、幸せに生きるための身近な方法を題材に、「嬉しい」「楽しい」といった感情を引き出すポジティブな世界観が特徴です。
スピリチュアルとは|人生への取り入れ方
最近では、「スピリチュアルを取り入れる」と言い回すようになりました。
目に見えない変化を通じ、目に見える幸せな現実をつくることを目的としています。
ここでは、スピリチュアルを人生に取り入れる方法をいくつかご紹介します。
身近な方法から本格的な方法まで、その特徴をチェックしましょう。
身近な方法|掃除、断捨離、模様替え
最も身近なスピリチュアルの取り入れ方は掃除・断捨離・模様替えです。
いずれも身の回りを整える方法であり、スピリチュアルな方法でもあります。
掃除や断捨離をした後は、お部屋の空気が軽くなり、気分もスッキリとしますよね。
また、模様替えの後はお部屋の雰囲気が変わり、リフレッシュできるでしょう。
結果として、キレイになったお部屋で料理をしたら美味しく作れたり、在宅ワークが捗ったり…なんて経験もあるのでは?
こんな変化を実感
目に見えない変化 | 「お部屋の空気が軽くなった」「気分がスッキリした」 |
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目に見える変化 | 「お料理が美味しく作れた」「仕事が捗った」 |
いつもの掃除・断捨離・模様替えは、目に見えない変化を生み、目に見える幸せな現実をつくるスピリチュアルな方法です。
本格的な方法|瞑想、ヨガ、マインドフルネス
本格的なスピリチュアルの取り入れ方として、瞑想・ヨガがあります。
瞑想やヨガをしたら、モヤモヤとした雑念が消えたという経験はありませんか。
その結果、普段は数ページで閉じてしまう本をイッキ読みできた…なんてこともあるのでは?
こんな変化を実感
目に見えない変化 | 「雑念がなくなった」 |
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目に見える変化 | 「読書のスピードが上がった」 |
1日たった数分のスキマ時間にできる瞑想・ヨガもまた、目に見えない変化から目に見える幸せな現実をつくるスピリチュアルな方法といえます。
その他・盲点となる方法|人・モノを愛でる、思いやる、労わる
人やモノを愛でる・思いやる・労わることは、盲点となるスピリチュアルの取り入れ方です。
ご近所さんの長話を聞いてあげたら感謝されて、嬉しくなった経験はありませんか。
その結果、「自分なんて…」と腐らずに仕事や家事をやり遂げられた…ということもあるのでは。
こんな変化を実感
目に見えない変化 | 「嬉しい気持ちになった」 |
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目に見える変化 | 「仕事と家事をやり遂げられた」 |
愛でる・思いやる・労わるという行為は、原点的なスピリチュアルの取り入れ方です。
苦労もありながら、『目に見えない心の変化』を最も強く実感できる方法といえます。
スピリチュアルとは、心豊かに生きるためにうまれた言葉
スピリチュアルとは、「宗教的な」「霊的な」「精神的な」などさまざまな意味をもつ言葉です。
いずれも心を豊かにすることを目的とした意味が含まれています。
つまり、スピリチュアルとは『心豊かに生きるためにうまれた言葉』なのです。
現実離れした言葉でも怪しい言葉でもなく、むしろ、心をもってうまれた私たちにとって〝最も身近で関係の深い言葉〟だといえます。
ぜひあなたの人生にも、スピリチュアルを取り入れてみてはいかがでしょうか。
むずかしく考える必要はありません、いつもの掃除から始めればいいのです。
今よりも心豊かに、幸せに生きる秘訣が、きっとみえてくるはずです。
まとめ
- スピリチュアルとは、宗教・霊魂・精神にまつわる意味をもつ言葉
- 現代のスピリチュアルとは、身近でポジティブな世界観
- スピリチュアルの最も身近な取り入れ方は掃除・断捨離・模様替え
- 本格的なスピリチュアルの取り入れ方は瞑想・ヨガ
- 愛・思いやり・労わりも、忘れがちで大事なスピリチュアルの取り入れ方
- 心豊かに生きるために、今日からスピリチュアルを取り入れよう!